イギリスで救急車に乗った時の話

ずいぶん前の話になりますが、
語学研修のため夏休みにイギリスに行ったことがあります。
コベントリーというイギリス中部の田舎町です。
ホームステイをしながら英会話学校に通っていたのですが、
週末に2階建てのバスに乗って、ストラドフォード・アポン・エエイボンという、
シェイクスピアの故郷として有名な街に一人で遊びに行きました。
そこでやはり一人旅をしていた日本人の女子大生と出会い、
いっしょに街をまわることにしました。
人恋しさからでしょうか?
異国にいると同じ日本人だというだけで友達になれるのは。

名前も知らない彼女と私は二人で楽しく観光しました。
ところがマクドナルドで一休みしていた時、
彼女が急に苦しみだしました。
体を折り曲げて手でおなかを押さえています。
驚いて「どうしたの、大丈夫?」と声をかけていましたが、
青い顔をした彼女は「生理通がひどくて……」と苦しそうです。
すると、隣の席にいたイギリスの少年たちが心配そうに寄ってきて、
「大丈夫?今救急車を呼ぶよ」と言ってきてくれました。
小さなジェントルマンたちです。
彼女は「救急車はいらないから」と言うのですが、
少年たちにうまく英語が通じませんでした。

結局彼女は救急車に乗せられ、
私も付き添って救急車に乗りました。
救急隊員に「彼女の名は?」と尋ねられても、
答えることもできませんでした。

そうして病院に着くまで彼女に付き添い、
私は先にホームステイ先に帰ることになりました。
ところが、私にはどこの病院に連れて来られたのかもわかりません。
英語も心もとなく、地図もない。
日曜日だったので、バスも遅くまで運行していない。
それどころか、人通りすらない。
そんな状態で私は自分の勘を頼りに歩きだしたのです。

歩けども歩けども、誰にも出会いませんでした。
かたわらを車がビュンビュンと飛ばしていくだけです。
(どうして人が歩いていないんだろう?)
看板が目に入り、なぜ車しか走っていないか理解しました。
―MOTOR WAY、高速道路でした。
私は高速道路に迷い出てしまったのです。

高速道路沿いはずっと茨の垣根があって、
垣根の向こうは人家がなく畑か、牧草地が続いていました。
牧草地ではヤギたちがのんびりと草を食んでいるだけ。

折しも日曜日。
イギリスの日曜日は休む店も多く、
バスも遅くまで走っていません。
(ステイ先に帰れるのだろうか?)
泣きそうになりながら、意を決して茨の垣根を踏み越えました。
畑の中に入り込み、なんとか民家を探そうと必死でした。
イギリスの夏は日が長く明るかったものの、
もう夕方の6時になっていました。

その後、運よくサイクリング中の日本人親子に出会い、
バス停まで送ってもらったのでした。

当時は携帯電話もない時代でした。
あの時はよく帰れたなぁと、
今思いだしてもわが身の運の良さに(?)感謝しています。

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